色無地 (Iromuji)
色無地(いろむじ)とは、日本の和服の中で柄のない黒以外の無地の着物のことをいう。
家紋を入れることで訪問着などと同様に礼装として着ることもでき、家紋がなければ普段着として着ることができるうえ、黒の帯をすることで略式の喪服とすることも可能であるというTPOを選ばない便利な着物である。
また、薄いグレー地の九寸帯などをすれば、法事にも可能。
関東地方においては「小紋」という武士の裃(かみしも)に使われている柄も、これと同様の用途で用いることができるが、関西方面においては江戸小紋は色無地ではなく「小紋」の位置づけがなされている場合もある。
茶道では万事派手を退け、道具の柄との喧嘩を避ける意味から、茶事では色無地着用が推奨される。