鍋焼きうどん (Nabeyaki-udon)
鍋焼きうどん(なべやきうどん)は、うどんを用いた料理の一種。
鍋焼きとも。
「焼き」の名を持つが、いわゆる焼きうどんとは全く異なり、実態は鍋料理の範疇に入る。
一人用の小型の土鍋や鉄鍋に醤油味のだし汁とうどんを入れ、その上にシイタケ、かまぼこ、ニンジンやネギなどの野菜類、エビの天ぷら、生卵、麩などの具を乗せて煮たもの。
グツグツと沸騰したまま供し、鍋から直接食べる。
具材は多様で卵を伊達巻に代えたり、つみれや蒲鉾を入れる店もある。
使い捨て可能なアルミ箔製の鍋に、麺とだし汁、具材をひとまとめにパックした商品も作られている。
近年では電磁調理器に対応した商品も登場している。
蕎麦屋やうどん屋でも定番のメニューであるが、調理に時間や手間がかかるため、立ち食い形式の店ではほとんど見られない。
また大部分の店は冬期間のみの提供である。
松山の鍋焼きうどん
愛媛県松山市内には鍋焼きうどんを出す食堂が多い。
市内中心街には老舗店が2店あるほか、市内各地に鍋焼きうどんを出す店がある。
その特徴として、アルミ鍋(市販の商品で使用される使い捨てタイプのものではなく調理用の小型鍋)、やわらか麺、甘めのだし汁が共通項として挙げられる。
2006年秋の地元誌の調べによると120軒余りのうどん店でメニューに載っている。
また通年提供する店が多いのも特徴である。