骨傘 (Honekarakasa)

骨傘（ほねからかさ）は、鳥山石燕の『百器徒然袋』に描かれる日本の妖怪。
唐傘の妖怪で、付喪神の一種とされる。

傘布が剥がれて骨ばかりとなった古い唐傘が、鳥のように宙を舞う姿で描かれている。
妖怪漫画家・水木しげるの説によれば、古びた傘が温度と湿り気によってこの妖怪となり、踊りだすともいう。

また『百器徒然袋』の解説文中では次のように述べられている。
「北海に螭吻と言へる魚あり」
「かしらは龍のごとくからだは魚に似て雲をおこし雨をふらすと」
「このからかさも雨のゑんによりてかかる形をあらはせしにやと夢のうちにおもひぬ」
鴟吻（鴟尾）は日本における鯱の原型とされ、雨を呼ぶ火災よけの呪物とされている。
石燕は雨から傘を連想して骨傘を描いたとの説もある。