鹿せんべい (Shika senbei (deer crackers))
鹿せんべい(しか-)は、奈良市の奈良公園周辺で放し飼いの鹿に観光客が与える餌として販売されているものである。
奈良の鹿愛護会が、製造販売しているもので、同会の登録商標となっている。
人間用の鹿せんべいは製造されていない。
材料
米ぬかと穀類でできている。
砂糖が入っていないため、鹿に優しい。
人間が食べても害はないが、味はない。
与え方
鹿は煎餅の売店で客がお金を払うのを見計らって群がってくる。
ここで煎餅を束ねている紙をはがすのに手惑うと、軽く頭突きなどをしてくるので注意が必要である。
一枚ずつ鹿に与えながらゆっくり後ろに下がって行くと一頭一頭に与える事ができる。
ちなみに束ねた紙も鹿に与える事ができる。
そしてせんべいがなくなったら、ぱっと手を開き、無くなったことをアピールする。
半分を残して鞄などにしまっても、鹿は匂いでまだ残っている事に気付くので無意味。
イベント
鹿せんべい飛ばし大会が1993年以来、毎年若草山の山開きの日(春分の日)に行われている。
参加料は300円。
大会では大会用の特製サイズのせんべいが使われ、「投げたせんべいを鹿が食べてしまった場合、その鹿の右前足までの距離を記録とする」、「計測済みのせんべいは鹿が食べるのでそのままにしておく」などのルールがある。
ちなみに2008年までの大会公式最高記録は2008年度の59.0m。
なお2008年8月の夏休み特別イベントでの臨時開催では74.55mの記録も出ている。
恒例のように若草鹿之助のライブがある。
テーマソング:鹿せんべいツイスト