七殿五舎 (Shichidengosha (palace buildings for empresses))
七殿五舎(しちでんごしゃ)とは、平安京内裏の紫宸殿や仁寿殿の後方に位置し、主に天皇の后妃の住まう殿舎を指す。
これらは後宮と総称され、后妃以外にも東宮やその妃、また親王・内親王などもしばしば殿舎を賜った。
七殿は以下からなる。
承香殿
弘徽殿
登華殿
貞観殿
宣耀殿
麗景殿
常寧殿
五舎は以下からなる。
飛香舎(藤壺)
凝花舎(梅壺)
襲芳舎(雷鳴壺)
昭陽舎(梨壺)
淑景舎(桐壺)
七殿は七間四面(母屋(もや)が東西七間・南北二間で四方に庇がある)、五舎は五間四面(身舎が東西五間・南北二間で四方に庇がある)で、このうち昭陽舎と淑景舎のみ、それぞれ五間二面の北舎が付属する。
七殿は内裏創建時から存在し、五舎よりも格が上であるとされる。