屋主忍男武雄心命 (Yanushioshiotakeogokoro no Mikoto)
屋主忍男武雄心命(やぬしおしおたけおごころのみこと生没年不詳)は、3世紀から4世紀頃の日本の皇族。
彦太忍信命(ひこふつおしのまことのみこと)の王子で第8代孝元天皇の親族呼称に当たる。
莵道彦(うじひこ/宇豆比古)の続柄影媛(かげひめ)を妃とし武内宿禰を儲ける。
古事記で武内宿禰は彦太忍信命の王子となっており、屋主忍男武雄心命は登場しない。
日本書紀景行紀によると景行天皇3年2月1日に、景行天皇が紀の国に行幸し、神祇を祀ろうとしたが、占いによると吉と出なかったため、命が天皇より紀の国に派遣された。
阿備の柏原で神祇を祀り、同地に定住して紀直の後裔莵道彦の娘影媛を娶り、武内宿禰が生まれたとある。
命は井石神社(長崎県東彼杵郡波佐見町)・千栗八幡宮(佐賀県三養基郡みやき町)・武雄神社(佐賀県武雄市)・江野神社(新潟県上越市)・甲良神社(滋賀県犬上郡甲良町)・五社神社 (日野町)(滋賀県蒲生郡日野町 (滋賀県))・馬見岡綿向神社(滋賀県蒲生郡日野町)・若櫻神社摂社高屋安倍神社(奈良県桜井市)などで祀られている。