欠史十代 (Kesshi-Judai (Ten Undocumented Sovereigns))

欠史十代(けっしじゅうだい)とは、『古事記』において、系譜のみが記され、その事績は記されていない第24代仁賢天皇から第33代推古天皇までの10人の天皇のこと、あるいはその時代を指す。

仁賢天皇
武烈天皇
継体天皇
安閑天皇
宣化天皇
欽明天皇
敏達天皇
用明天皇
崇峻天皇
推古天皇

欠史八代と異なり、『日本書紀』においては、これらの天皇の事跡が記されているが、『古事記』に事績が記されていない。
『古事記』において、これら10人の天皇は、最後の部分にあたっている。

このような『古事記』と『日本書紀』との歴史叙述の違いについては様々な意見がある。
日本書紀には詳しい記事があるのに聖徳太子の『古事記』における記事が、系譜のみであることに対しても、そこに意味があるとして、様々な説が唱えられている。

一説によると、『古事記』(=古代を記す書物)を記した8世紀の日本人は、第23代顕宗天皇までが真の「古代」であり、第33代推古天皇から自分たちにつながる「近代」がはじまると考えており、その中間の時期を叙述するためにこのような書き方をしたとしている。

[English Translation]