皇室の儀式 (Ceremonies in the Imperial Court)

皇室の儀式では天皇及び宮家に関する様々な儀式について記す。

誕生・命名

賜剣の儀(しけんのぎ)

天皇家及び宮家に子供が生まれた際に、天皇から子供の健やかな成長を願い子を守る目的の守り刀を授かる儀式。
短刀は白木の鞘で赤い布に包まれ桐箱に入れられ、宮中で天皇の意思を受けた使者(勅使)に託される。
勅使が代行として子の元に赴き、子の枕元に供える。
同時に『着袴の儀』で用いる袴の目録も贈られる。

命名の儀(めいめいのぎ)

子が生まれ7日目に子の名を筆で記した和紙と、子が身の回りで使う物に記す「お印」を記した和紙を一緒に桐の箱に入れ子の枕元に供える儀式。
この儀式の翌日に正式な皇室の一員として皇統譜に名が記録される。
一般における「お七夜」。

賢所皇霊殿神殿に謁するの儀(かしこどころこうれいでんしんでんにえっするのぎ)

誕生後50日目に賢所、皇霊殿、神殿の宮中三殿を、子が初めて参拝する儀式。
一般における『お宮参り』。

お箸初め(おはしぞめ)

誕生後100~120日目に子の健やかな成長を願い、新しい椀や箸などの膳に小豆の御粥を用意し、それを子に食べさせる儀式。
しかし実際には食べる真似だけである。
一般における『お食い始め』。

着袴の儀(ちゃっこのぎ)

子が数え5歳の時に『賜剣の儀』の際に贈られた袴を着用する儀式。
袴の色は濃い赤紫色と決められている。
儀式では袴を着用した子が碁盤に上がり、飛び降りるのが慣わしである。

[English Translation]