倭迹迹日百襲媛命 (Yamatototohimomosohime no mikoto)
倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと、生没年不詳)は、孝霊天皇の皇女。
家系
『日本書紀』では、母は、倭国香媛(やまとのくにかひめ)。
同母兄弟に、倭迹迹稚屋姫命、彦五十狭芹彦命らが、異母兄弟に孝元天皇がいる。
『古事記』では夜麻登登母母曾毘売命。
同母兄弟に日子刺肩別命、比古佐勢理毘古命、倭飛羽矢若屋比売がいる。
巫女としての神話
巫女的な性格をもつ。
紀元前92年に崇神天皇に頼まれて、災害がつづく理由を占うと、三輪山の大物主神が神懸かりして、我を祀れば国は治まるといった。
そこで崇神は、神の娘大田田根子を大神神社の神主にすると、平和になったという。
紀元前88年には、四道将軍の一人、大彦命がきいた童歌から武埴安彦命の反乱を予言したうえ、彼の妻吾田媛と二手に分かれて攻めてくるとも予言し、的中させている。
箸墓伝説
崇神紀十年の条に有名な箸墓伝説が記されている。
倭迹迹日百襲媛命大物主神の妻となるが、大物主の本体が蛇であることを知って驚き、倒れこみ、箸が陰部に刺さって死んだ。
箸墓古墳は、彼女の墓と伝わる。
卑弥呼に比定する説
倭迹迹日百襲媛命を邪馬台国を治めた卑弥呼に比定する説がある。