正道王 (Prince Masamichi)
正道王(まさみちおう、弘仁12年(821年)-承和 (日本)8年6月11日 (旧暦)(841年7月3日))は、平安時代前期の皇族。
淳和天皇の子・恒世親王の一子。
母は不詳。
父方の祖母・高志内親王は、平城天皇・嵯峨天皇両天皇の同母兄弟であり、王自身も皇位継承の有力な資格者の1人であった。
父・親王の没後は祖父の淳和天皇の養子となって祖父によって育てられ、後に仁明天皇の養子となった。
承和4年8月26日(837年9月29日)に内裏殿上において元服の儀式が行われ、その日のうちに従四位下に叙せられた。
その後、侍従から武蔵国国司に転じる。
承和7年(840年)に祖父が崩御すると、翌年に20歳の若さで死去した。
そのために恒世親王の系統は断絶した。