皇胤 (Kouin (Imperial descendant or posterity))
皇胤(こういん)とは、広く天皇の子孫を指す言葉である。
概要
日本近代史以前には数ある類義語の中ではもっとも普通に使用された。
「胤」が「たね」と訓ずることからもわかるように、事実上男系の子孫にのみ用いられた。
父系社会においては血筋とは当然男系のそれが観念されたからである。
林羅山が「徳川家康が(清和源氏であると言う意味で)皇胤に当たる」と唱えたように、世代の遠近は問わない。
いわゆる日本皇室の万世一系の思想とは、簡単に言えば皇位は実系の皇胤に当たる人に継承されなければならないと言うことである。
系図上皇胤とされる人
神功皇后 開化天皇5世孫
武内宿禰 孝元天皇4世孫
平群真鳥 孝元天皇6世孫 日本に王たらんとしたという。
蘇我馬子 孝元天皇10世孫
橘諸兄 敏達天皇4世孫
在原業平 平城天皇2世孫
平将門 桓武天皇5世孫
清少納言 天武天皇10世孫