高御座 (Takamikura)

高御座(たかみくら)は、天皇の正式な所在地を示す特別な玉座。

概要

平城京では平城宮の大極殿に、平安京では大内裏の大極殿、豊楽殿、のちに内裏の紫宸殿に安置され、即位・朝賀・蕃客引見(外国使節に謁見)など大礼の際に天皇が着座した。
内裏荒廃ののちは京都御所紫宸殿へと移された。

現在のものは大正天皇即位の際に、古式に則って作られた物であるが、玉座は茵(しとね)から椅子に代わり、新たに皇后が着座する帳台(みちょうだい)が併置された。
京都御所の紫宸殿に据えられており、春秋の一般公開時に見ることが出来る。

構造
高御座の構造は三層の黒塗断壇の上に御輿型の八角形の黒塗屋形が載せられていて、鳳凰・鏡・椅子などで飾られている。

高御座と皇居
なお、日本古来の伝統から高御座のあるところが天皇の在所であり、そこが本来の皇居だとする見方が存在する。
現在も高御座は京都御所内の紫宸殿に安置されている。
大正天皇・昭和天皇の即位の礼は高御座のある京都御所で行われ、今上天皇の際には、高御座と御帳台を東京の皇居まで運び、大礼が終わった後に再び京都の紫宸殿に戻した。

[English Translation]