先斗町 (Ponto-cho)
先斗町(ぽんとちょう)は京都市中京区に位置し、鴨川 (淀川水系)と木屋町通の間にある花街。
歴史
もともとは鴨川の州で、江戸時代初期に護岸工事で埋立てられ、新河原町通と呼ばれていた。
繁華街としては茶屋、旅籠などが置かれたのが始まりですでに芸妓、娼妓が居住するようになり何度も取り締られていたが川端二条にあった『二条新地』(にじょうしんち)の出稼ぎ地として認められ、明治初期に独立をした。
明治5年(1872年)に鴨川をどりが初演され、先斗町は花街としての花を開かせた。
舞踊の流派は尾上流である。
現状
三条通一筋下ルから四条通まで、鴨川と木屋町通の間を南北に走る、石畳の狭い通りである。
花街特有の商業形態の他、一般の飲食店も並ぶ。
消防法など法律で町並みの維持が危ぶまれ、さらに隣の木屋町の治安の悪化が花街に悪影響を及ぼしている。
通り東側の店は鴨川に面し、納涼床を設ける飲食店が多い。
先斗町歌舞練場は北の端にあり、鴨川に大きな姿を映す。
名称の由来
一説によれば、先斗という地名の語源はポルトガル語のponto(「先」の意)にあるとされる。
また、鴨川と高瀬川 (京都府)に挟まれているため、堤であると捉え、鼓が「ポン」と鳴ることに掛けて、「ぽんと」となったという説もある。
西石垣通
四条通より南側に続く通り(下京区)を先斗町と呼んでも理解されるが、正しくは西石垣通(さいせきどおり)という別の名前があり、繁華街が続いている。
ここには鴨川の氾濫を防ぐために造られた石垣が今も残っている。
主な行事
始業式
節分
鴨川をどり 5月1日-5月24日
五花街合同公演
祇園祭
八朔
水明会
顔見世総見
事始め