鳴滝 (京都市右京区) (Narutaki (Ukyo Ward, Kyoto City))
鳴滝(なるたき)は、京都市右京区の地名。
地名の由来は、この地に小さな滝があり、ある時、その小滝が、ゴーゴーと凄い轟音をたてていたという故事による。
村人たちが不思議がって、寺の和尚に相談したところ、和尚も不審に感じ、全員を、高台の寺に集合させた。
すると、その夜、村は大洪水に襲われ、全壊してしまった。
この出来事により、小滝は「鳴滝」と呼ばれ、村の方も「鳴滝の里」と呼ばれるようになった、というものである。
毎年、12月9日・12月10日の両日は、鳴滝本町の、通称・大根焚寺として知られる了徳寺の大根焚き(報恩講)で賑わう。
鳴滝泉谷町の法蔵寺前には、尾形乾山の陶窯跡がある。
乾山は、1689年(元禄2年)、御室に閑居を構え、習静堂と号した。
その後、野々村仁清に陶芸を学び、1699年(同12年)、鳴滝村に開窯した。
また、この窯が都の乾の方角にあるため、乾山と号したという。