上賀茂 (Kamigamo (an area from the east side of the Kamo-gawa River to Sakyo Ward))
上賀茂(かみがも)とは京都府京都市北区 (京都市)の賀茂川の東側から左京区にかけての地域の名称。
出町から北の神山に至る賀茂地域の北側を上賀茂、南側を下賀茂という。
古くは、賀茂武角身命の一族が居住した地域である。
賀茂武角身命は平安京ができる以前に山城地域を開拓した。
歴史
昭和6年に京都市に編入される。
それ以前は、愛宕郡上賀茂村であった。
長く上賀茂神社の神領として神聖な地域とされてきた。
名所
上賀茂神社
賀茂別雷神社
- 上賀茂神社より古くからあったといわれている。
大田の沢のカキツバタは天然記念物に指定されている。
北大路魯山人生誕地
大田神社の南側に石碑がある(上賀茂北大路町)。
2009年3月22日 魯山人の没後50年を記念し、誕生日の前日に当たる22日に除幕式があった。
大田の小径
- 大田神社の北側の山の尾根を歩く散策路である。
深泥池
賀茂季鷹歌碑
場所は、大田神社南交差点を南に、一筋目の道を西に入った北側の住宅(上賀茂竹ヶ鼻町)。
歌碑には春の吉野山を詠んだ歌が記され、下には紅葉の歌も記されている。
賀茂季鷹(かもすえたか)は、上賀茂 社家で江戸後期の歌人。
季鷹は、有栖川宮職仁親王に手ほどきを受けた後、江戸にて文人墨客と交わった。
京に帰った後は上賀茂神社で神職となり、「雲錦亭」と名付けた文化サロンを主宰した。
京都市伝統的建造物群保存地区
京都の特色ある歴史的な町並みの整備を行う区域。
産寧坂地区、祇園新橋地区、嵯峨鳥居本地区と上賀茂地区が指定されている。
この4地区については、国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
名物
すぐき漬
- 京野菜のすぐき菜の漬物である。
賀茂茄子
- 賀茂茄子(かもなす)は、京野菜で、丸くて大きなナスである。
やきもち
- 上賀茂神社のバス停近くの神馬堂と葵屋で販売されている。
祭
葵祭(あおいまつり)
幸在祭(さんやれさい)
「山野礼祭」とも書く。
毎年2月24日に行われる。
古来より数え年十五才をむかえた男の子の元服の祭りであると言われている。
行列に参加する年齢はその年に生まれた赤ちゃんから数え年十五歳まで。
祭り行列は、一町内ごとになっていて、先頭から、木を持つ子ども、鐘を鳴らす子ども、太鼓を叩く子どもの順に並ぶ。
数え年十五才を迎えた男の子は「アガリ」と称し、「アガリ」の子は、祭り行列の後方に位置し太鼓を叩く。
その服装は大島紬の着物に羽織、首には白絹のマフラーをかけ、白足袋に桐の下駄をはく。
烏相撲(からすずもう)
毎年9月9日に行われる。
上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命の祖父にあたる賀茂武角身命が、神武天皇の東征のときにヤタガラスとなって導いたことに由来する。
小学生の相撲である。
地域活動
葵プロジェクト
上賀茂神社の葵を増やすために地域が協力して葵を植えている。
上賀茂小学校では、小学校で育てた葵を上賀茂神社に植え替えている。
育てられた葵は、葵祭でも使用されている。
上賀茂スクールガード隊
上賀茂地域では、自治連合会が中心になり、各種団体の協力のもと、ボランティアの隊員によるスクールガード隊を組織し、登下校時を中心に子どもたちの安全を見守っている。
上賀茂小学校・上賀茂幼稚園・上賀茂保育園・上賀茂児童館および各保護者会が協力し防犯等の連絡を取り合っている。
自転車ヘルメット着用推進地域
上賀茂小学校・上賀茂幼稚園・上賀茂保育園および各保護者会が協力して自転車用のヘルメットの着用に向けて努力中。
2008年 上賀茂小学校は、交通安全協会より自転車ヘルメット着用推進校の指定を受けた。