大阪都市圏 (Osaka Metropolitan Area)
大阪都市圏(おおさかとしけん)は、大阪府大阪市を中心とする経済地域で、大阪市と周辺の衛星都市とをまとめて指す呼び名である。
都市雇用圏(10%通勤圏)の中心部には大阪市のほか、東大阪市・門真市・守口市が含まれる。
概要
大阪市を中心とする都市雇用圏は、奈良県、兵庫県、京都府、和歌山県、三重県におよび、約1212万人(2000年)の人口を擁する日本第2位の都市圏を形成している。
大阪市への流入超過人口は107万人であり、昼間人口は366万人となって、横浜市の昼間人口を越える。
大阪市の周辺を見ると、京都市・神戸市・姫路市・和歌山市がそれぞれ中心機能を持って通勤・通学者を求心し、各々昼間人口が常住人口を越えているため、個別の都市圏を形成していると見なされている()。
京都都市圏:258万3304人、
神戸都市圏:229万6268人、
姫路都市圏:74万1759人、
和歌山都市圏:57万3308人、
ただし、業務機能は大阪が飛び抜けているため、これらの都市や都市圏は、衛星都市あるいは衛星都市圏と見ることもある。
そのような連結した都市圏と見なす総務省の定義では、大阪市・京都市・神戸市を中心市とした都市圏 (総務省)が設定され、京阪神大都市圏と名付けられている。
京阪神大都市圏は、人口が1864万3915人(2000年国勢調査)を抱え、三大都市圏あるいは七大都市圏の1つとされる一方、世界で十指に入る大都市圏でもある(世界の都市圏人口の順位)。
10%都市圏
2000年(平成12年)国勢調査「常住地による従業・通学市区町村別15歳以上就業者及び15歳以上通学者数」に基づいた、大阪市・東大阪市・門真市・守口市を中心市とする都市雇用圏(10%通勤圏)の人口は約1212万人。
その中で通勤率が最も高い自治体は奈良県生駒市の47.6%であり、最も低い自治体は奈良県天理市の10.0%である。
以下は通勤率上位5つの自治体である。
都市圏の変遷
都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷
※10%通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
1987年10月1日、南河内郡大阪狭山市が市制施行して大阪狭山市となった。
1991年10月1日、泉南郡阪南町が市制施行して阪南市となった。
1991年10月1日、北葛城郡香芝町が市制施行して香芝市となった。
1999年4月1日、多紀郡今田町・篠山町・丹南町・西紀町の4町が合併して篠山市となった。
2004年10月1日、北葛城郡新庄町・當麻町の2町が合併して葛城市となった。
2004年11月1日、上野市、名賀郡青山町、阿山郡伊賀町・阿山町・大山田村 (三重県)・島ヶ原村の1市3町1村が合併して伊賀市となった。
2005年2月1日、堺市が南河内郡美原町を編入した。
2005年4月1日、奈良市が山辺郡都祁村、添上郡月ヶ瀬村を編入した。
2005年10月24日、三木市が美嚢郡吉川町 (兵庫県)を編入した。
2006年1月1日、宇陀郡榛原町・室生村・大宇陀町・菟田野町の3町1村が合併して宇陀市となった。
2006年3月1日、橋本市、伊都郡高野口町の1市1町が合併して橋本市となった。
2007年3月12日、相楽郡木津町・加茂町・山城町 (京都府)の3町が合併して木津川市となった。