明日香村 (Asuka-mura (Asuka Village))
明日香村(あすかむら)は、奈良県の中央部に位置する村。
中央集権律令国家の誕生の地である事から飛鳥時代の宮殿や史跡が多く発掘されている事で知られ、「日本の心の故郷」とも紹介される。
日本で唯一全域が古都保存法対象地域の自治体である。
また、村全体の世界遺産登録に向けた計画が具体化している。
地理
河川 飛鳥川
まわりを丘や山に囲まれた小さな盆地にある。
隣接している自治体
橿原市、桜井市、高市郡高取町、吉野郡吉野町
人口
奈良県統計
2008年1月1日現在 6,114人
人口増加率(2002年→2007年) -8.1%
古代
飛鳥時代を参照。
近代
1956年 旧高市郡阪合村、高市村、飛鳥村の三村が合併をして「明日香村」になる。
1972年 高松塚古墳から彩色壁画が発見される。
明日香法
松下幸之助がひいきにしていた大阪の鍼灸師・御井敬三が、明日香村の遺跡の保存を訴え、松下から佐藤栄作首相へと伝えられたことから、法制化へと進んだ。
これとは別に三木睦子らによる保存運動もあった。
1980年(昭和55)5月「明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法(明日香法)」、略して「明日香村特別措置法」といい、二つの柱からなっている、一つは、村内全域が歴史的風土保存の対象となっている。
駅前の一部以外を除いてほとんどが風致地区であり、建築には厳しい制限がかけられている。
二つは、住民の生活安定を目的としている。
村の全域を歴史的風土保存地区
第一種地区は、石舞台古墳、高松塚古墳、岡寺、伝飛鳥板葺宮跡(飛鳥京跡)、甘樫丘を中心とする地域。
現状変更が厳しく規制されている。
第二種地区は、第一種地区以外の地域で、著しい現状変更については抑制されるものの、そうでない場合は許可される。
明日香村の整備計画と整備基金
整備計画は、明日香村の歴史的風土の維持・保存と同時に、生活環境を整え村を発展させていくため、道路・下水道・公園・教育施設・農業環境などの整備をはかる。
遺跡・景観保全のためやむを得ないが、この厳しい開発規制のため人口は減少している。
施設
奈良文化財研究所飛鳥資料館(奥山)
奈良県立万葉文化館(飛鳥)
犬養万葉記念館
埋蔵文化財展示室
民俗資料館
国営飛鳥歴史公園館
高松塚壁画館
産業
観光、農業
海外
扶余郡(大韓民国 忠清南道)
1972年11月28日姉妹都市提携
鉄道路線
中心となる駅:飛鳥駅(近畿日本鉄道 近鉄吉野線)
観光にバスを使う場合、2つ北の橿原神宮前駅(近畿日本鉄道近鉄南大阪線・近鉄橿原線)の方が本数が多く便利である。
桜井駅 (奈良県)(近鉄大阪線・JR桜井線)からも一部、バスの便がある。
道路
一般国道
村内を走る一般国道:国道169号
県道
村内を走る県道:奈良県道15号桜井明日香吉野線、奈良県道155号多武峯見瀬線
高松塚古墳
高松塚壁画館
飛鳥寺
石舞台古墳
キトラ古墳
鬼の爼・鬼の雪隠
橘寺
岡寺(龍蓋寺、西国三十三箇所7番札所)
飛鳥坐神社
見瀬丸山古墳
飛鳥京跡
欽明天皇陵
酒船石
亀石
奈良県立万葉文化館
猿石
甘樫丘
国営飛鳥歴史公園