経ヶ岬 (Kyoga-misaki)

経ヶ岬(きょうがみさき)は、京都府京丹後市丹後町袖志に属し、日本海(若狭湾西部)に面する岬。

東経135度13分5秒、北緯35度46分5秒。
京都府及び近畿地方の最北端。
丹後天橋立大江山国定公園に含まれる。

地理

丹後半島北端に立地している。
付近は岩礁が多い。

岬の中腹に経ヶ岬灯台が立つ(後述)。

経ヶ岬灯台

1898年(明治31年)12月25日初点灯した灯台で、第1等フレネルレンズを使用した第1等灯台に指定されている。
経ヶ岬中腹の海抜144mに立地しており、光達距離22海里(約41km)、1回転20秒の速度で回転している。

レンズはフランス製のもので、レンズ台を含め重量は5トン、焦点距離が922mmである。
これは日本国内では他に犬吠埼燈台(千葉県)、出雲日御碕燈台(島根県)、角島角島燈台(山口県)、室戸岬(高知県)、沖ノ島(福岡県)の各灯台でしか用いられていない。
(詳細は、第1等灯台を参照)

なお、電波灯台としての役目もあり、現在はこちらの役割がより重要である。
灯台上の官舎跡に建てられた高さ20mの鉄塔の上にアンテナが設置されており、電波を30秒サイクルで発射(15秒発射、15秒休止)し、レーダー搭載の船舶に岬の方位と距離を画面上で示している。

かつては職員が配置されていたが、現在は完全自動化されている。

1971年(昭和46年)に、京都百景に選定されている。
また、日本の灯台50選に選定されている。

毎年、一定期間(秋季)に、灯台記念日にちなんで内部が一般公開される。

航空自衛隊 経ヶ岬分屯基地

経ヶ岬分屯基地は、航空自衛隊入間基地の分屯基地で、小規模な場外離着陸場をもっている。

1942年(昭和17年)、大日本帝国海軍監視所として設置。
1948年(昭和23年)6月、在日米軍のレーダー基地開設。
2000年(平成12年)3月、第35警戒隊に改編。

付近の観光地

丹後松島

交通

北近畿タンゴ鉄道 宮津駅からバス(丹後海陸交通)。

北近畿タンゴ鉄道 網野駅からバス(丹後海陸交通)。

国道178号

登場する作品など

五番町夕霧楼(小説、水上勉著)

新・喜びも悲しみも幾歳月(映画)

[English Translation]