若狭町 (Wakasa-cho)
若狭町(わかさちょう)は、福井県にある町。
2005年3月31日に、三方郡三方町と遠敷郡上中町が合併して誕生した。
合併時に三方上中郡を新設し、同郡に属する唯一の自治体である。
地理・交通
東西を国道27号が貫く。
三方から世久見回りで小浜市へ国道162号が抜け、三宅から高島市へ国道303号が抜ける。
鉄道はJR小浜線が東西を走る。
町内の駅は気山駅、三方駅、藤井駅、十村駅、大鳥羽駅、若狭有田駅、上中駅である。
地区
三方(旧三方東部、旧八村)
西田(旧三方西部、旧西田村)
三十三(旧三方南部、旧十村)
鳥羽(旧鳥羽村)
三宅(旧三宅村)
野木(旧野木村)
瓜生(旧瓜生村)
熊川(旧熊川村)
沿革
1953年4月 八村・西田村が合併、三方町が誕生
1954年1月 野木村・三宅村・熊川村・瓜生村・鳥羽村が合併し、上中町誕生
1954年3月 三方町が十村を編入
2005年3月31日 三方町と上中町が合併し、若狭町誕生
人口
行政
町長:千田千代和(旧三方町長)
町長職務執行者:津田雅司(旧上中町長)※町長の任期開始とともに失職。
町役場
若狭町では分庁方式を採用している。
三方庁舎
住所は福井県三方上中郡若狭町中央第1号1番地。
形式上の本庁舎の扱い。
以下の組織が属する。
町長
総務課
選挙管理委員会・選挙管理委員会事務局
企画情報課
住民課
税務課
固定資産評価委員会・固定資産評価委員会事務局
生活環境課
観光水産課
三方庁舎サービス室(産業課・建設課・上下水道課・福祉課)
収入役・出納室
教育委員会三方事務所
上中庁舎
住所は福井県三方上中郡若狭町市場第20号18番地。
以下の組織が属する。
市町村議会
議会事務局
監査委員・監査委員事務局
助役
産業課
農業委員会・農業委員会事務局
建設課
上下水道課
福祉課(パレア若狭)
健康課(パレア若狭)
上中庁舎サービス室(企画情報課・住民課・税務課・生活環境課・観光水産課)
教育委員会
教育長・教育委員会事務局・教育委員会上中事務所
育児・教育
有料道路
舞鶴若狭自動車道
上中インターチェンジ
三方パーキングエリア
三方インターチェンジ
市町村合併
合併への経緯
福井県嶺南地方では、関西電力の原子力発電所立地の影響で、発電所立地自治体(敦賀市・美浜町 (福井県)・大飯町-現おおい町・高浜町)と非立地自治体の間で財政に格差がある。
立地自治体は市町村合併に対して積極的な動きを見せていない。
立地自治体の腰の重さに業を煮やしたように、お互いに立地していない両町が郡、地域(二州と若狭)を超えた合併へと動き出した。
上中町内では生活・経済の面でもつながりが強い小浜市と合併すべきという声もあったが、小浜市と合併した場合に上中町は小浜市の一地域に過ぎず、「上中が主導権を握れない」と考える町民が多く、住民投票でも小浜市との合併は反対派が多数を占めた。
「若狭町」の誕生は、その当事者でさえも「『嶺南一市』への一段階」と発言するなど暫定的な要素が色濃い。
また基本的につながり合いが薄かった町同士の合併だけに、その行く末は注目されている。
合併に伴う影響
警察・消防は従来どおり旧町別である。
電話に関しても旧町相互では市外局番なしに電話はかからない。
ケーブルテレビも旧三方町は三方郡で美方ケーブルネットワークを設立したのに対して、旧上中町は町営のケーブルネットワークかみなかとして小浜市のケーブルテレビ若狭小浜を中心とする若狭5市町村のCATVネットワークに参加したためそれぞれ別になっている。
行政情報もそれぞれの局で放送している。
ごみ処理に関して。
旧上中町が小浜市にごみを持ち込んでいたのに対し、旧三方町は合併直前に美浜町 (福井県)と共同でエコクル美方(ガス化溶融施設・リサイクルプラザ)を稼動したため、それぞれで処理場が別になり、そのために三方と上中で分別方法が違うという事態になっている。
生活圏では三方では敦賀市へ属し、上中では小浜市に属している。
旧両町間を結ぶ道路などは、JR小浜線(天狗山トンネル)、農道若狭梅街道(若狭トンネル)、国道27号(倉見峠)の三つのみである。
集落名では、三方町黒田が若狭町東黒田に、上中町黒田が若狭町上黒田にそれぞれ変更された。
名所・旧跡・観光スポット
熊川宿 - 鯖街道の宿場町。
重要伝統的建造物群保存地区。
中を流れる川は平成の名水百選。
若狭鯖街道熊川宿資料館「宿場館」 - 旧熊川村役場を利用した洋風建築の資料館
旧逸見勘兵衛家 - 江戸時代建築の町家
道の駅若狭熊川宿
御神島 - 海中公園指定
安賀里銀杏観音
天徳寺 - 723年創建
瓜割の滝(若狭瓜割名水公園) - (名水百選)