判元見届 (Hanmoto Mitodoke (a government officer job in the Edo period))
判元見届(はんもとみとどけ)とは、江戸時代に武家から末期養子の申請が出された際に江戸幕府から役人が派遣されて行われる確認作業のこと。
申請者である危篤の当主(判元)の生存を見届けるとともに、願書に不審な点が無いかを確認するために行われる。
末期養子の届出に押判しなければならない当主が既に死亡していて、押印が偽造されている事態を防止するために行われるものである。
大名家の場合には大目付が、旗本・御家人の場合には所属する頭・支配 (不在の場合には目付が代行)が、当主及び養子予定者の親族遠類及び当主の同役などが立ち会った上で確認が行われた。
それから、旗本・御家人の場合には所属する頭・支配(目付)によって改めて末期養子届が作成されて併せて老中・若年寄に提出された。