嘉吉条約 (Kakitsu Treaty)
嘉吉条約(かきつじょうやく)とは、日本史での室町時代、1443年(日本暦嘉吉3年)に朝鮮王朝と対馬国の宗貞盛との間で結ばれた貿易協定である。
通交船や交易量の制限を定めたもの。
また干支から名をとって癸亥約定とも。
対馬からの歳遣船は毎年50隻を上限とし、代わりに歳賜米200石を朝鮮王朝から支給されることが確認された。
これにより、文引制と合わせ対馬島内諸勢力の通交は宗氏本宗家の支配するところとなり、宗氏の領国支配が強化されることになる。
1510年には三浦の乱が起こり一旦は関係が断絶するが、1512年に壬申約条が結ばれ再び貿易は行われる。