官職秘抄 (Kanshoku Hisho)

官職秘抄(かんしょくひしょう)とは、鎌倉時代初期の元治2年(1200年)頃に平基親によって書かれた有職故実の解説書。
全2巻。

仁和寺門跡である守覚法親王の質問を受けて、従三位兵部卿であった基親が著したと言われている。
主に官職の呼称と変遷、それにつくための家格・経歴について論じている。
特に院政期についての事情などについては詳細である。

官職についての解説について記した現存する最古の書籍である。
また、才覚よりも家格を官職就任の最優先の要件とするという見解は、南北朝時代 (日本)の北畠親房による一連の著作とも共通しており、親房は同書の影響を受けたとする見方もある。

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