胡粉 (Gofun)
胡粉(ごふん)は顔料のひとつ。
現在では貝殻から作られる、炭酸カルシウムを主成分とする顔料を指す。
かつて中華人民共和国の西方を意味する胡から伝えられたことから、胡粉と呼ばれる。
古くは鉛白(塩基性炭酸鉛)を指した。
日本画や日本人形の絵付けに用いられる。
材料
白色度の高いものにはハマグリが用いられるが、加工の易さからカキ (貝)、ホタテガイの貝殻も用いられる。
それぞれの貝は食用になるものと同様だが、各地からより白色度の高い貝が探し求められている。
製法
貝殻を天日に晒し、数ヶ月~何十年もかけて風化させる。
結果的にハマグリなど、硬い貝殻は期間が長くなる。
晒した貝殻を粉砕、水で溶き、粘土状になったものを板の上に延ばして更に晒して造られる。