長講堂領 (Chokodo-ryo (Chokodo's territory))
長講堂領(ちょうこうどう-りょう)は、中世荘園公領制下における王家領荘園群の一つ。
長講堂は後白河天皇の院御所である六条殿(ろくじょうどの)内に建立された持仏堂を起源とする、法華長講弥陀三昧堂(ほっけちょうこうみださんまいどう)の略称。
後白河院は莫大な荘園を長講堂に寄進し長講堂領が確立する。
後白河院は長講堂とその所領を寵姫高階栄子所生の宣陽門院に譲った。
42ヵ国89ヵ所に及ぶ長講堂の膨大な荘園は当初院政の財政基盤となった。
承久の乱後は幕府の管理下に後深草天皇→伏見天皇→後伏見天皇→花園天皇→光厳天皇→崇光天皇→後小松天皇と持明院統に伝領された。