額の堂 (Gakunodo)

額の堂（がくのどう）は、戦国時代 (日本)、陣営における設備の名称である。

概要
甲州流においては、哨舎を指した。
タケ2本を中央で折りたわめ、地に差し込み、その上に渋紙を天幕のように張った。
前線において哨兵の時、また大将の本陣を警衛する時、雨露をしのぐのに用いられた。

山鹿流においては、タケを編んだ骨組の上を渋紙で張り、以下、甲州流と同様である。

謙信流においては、武者詰所を指す。
本陣の向こうに設け、前面には食い違いの土手を築く。
左方を外面に張り出し、右方を内部に引き込ませる。
堂の前後に透垣を作る。
軍議の盗聴を防ぐ。
壁上には軍中の法度書を掲げ、また太鼓、銅鑼などを掛けた。