首塚 (Kubizuka (tomb of heads))
首塚(くびづか)とは、合戦などにおいて討ち取られた者の首、捕虜に取られた者の首、あるいは斬首刑にされた罪人の首を供養するための「塚」の事である。
日本では戦功を首実検で確認していたため、その首を弔うものとして多数の首塚が作られた。
首塚には、後に怨霊となる恐れがある単独の者(敵武将など)のものや、雑兵であっても多数の戦死者が出た場合(関ヶ原の戦いなど大きな戦い)のものなどがあり、今なお、全国各地に多数存在する。
全国の首塚
明智光秀の首塚京都市白川通三条下ル 和菓子「餅寅」の横
天草四郎の首塚(千人塚)熊本県上天草市原城址
浅利勝頼の首塚秋田県能代市檜山
川中島の戦いの首塚長野市八幡原史跡公園内に2基と公園外に1基
木曽義仲の首塚(八坂墓)京都市東山安井の法観寺
小牧・長久手の戦いの首塚愛知県長久手町岩作
近藤勇の首塚愛知県岡崎市本宿 法蔵寺
蘇我入鹿の首塚奈良県高市郡明日香村
平将門の首塚東京都千代田区大手町 (千代田区)
松平信康の首塚愛知県岡崎市朝日町森畔
鬼の首塚岐阜県可児郡御嵩町中 国道21号沿い
関連事項
耳塚 豊臣秀吉による文禄・慶長の役の際、海を隔てて首しるしを持ち帰れないために、その代わりとして持ち帰った耳を集めて葬ったものと伝えられる塚で、首塚と同様の意味合いをもつ。
京都市東山区の旧方広寺門前、現在の豊国神社 (京都市)の正面傍らにある。