主水司 (Shusuishi (Water Office))

主水司(しゅすいし・もいとりのつかさ)は律令制において宮内省に属する機関の一つである。

職掌

主水司は水・氷の調達および粥の調理をつかさどった。
とくに氷は夏場は珍品として貴重にされた。
調達のために官人雑任として水部(もいとりべ)官人雑色人として水戸(もいとりこ)が置かれた。
また運搬等のために官人仕丁が配属された。
駆使丁は重労働の現業部門に置かれ、氷の運搬が非常に苦労したとみられる。
中世以降は清原氏が長官職を世襲し付属の主水司領を相続した。

氷室

氷は冬場に製造するため夏までの間保管しておく場所として氷室が設置された。
氷室は畿内周辺に点在しそれぞれ預が置かれた。

職員

正(従六位従六位相当)一名
佑(正八位下相当)一名
令史(少初位下相当)一名
官人雑任 新設
使部
水部
水戸
官人仕丁
駆使丁

氷室

[English Translation]