京八流 (Kyohachiryu School)
京八流(きょうはちりゅう)は、伝説上の剣術流派。
平安時代末期に鬼一法眼が京都の鞍馬山で8人の僧侶に刀法を伝えたところを始祖として、現代まで伝わる全ての剣術の源流となったとされる。
源義経が師事した流派という伝説もあり、様々な人物伝や伝記などの伝承もあるが、どれも具体的な物証などがなく、伝説の域を出ない。
吉岡憲法直元が開祖とする伝承もある。
その後戦国時代 (日本)末期から江戸時代初期の宮本武蔵と争った吉岡清十郎、吉岡伝七郎を京八流吉岡道場の達人と伝承もあるが、当の吉岡一門が断絶しており、吉岡一門と武蔵の私闘自体、文献の信用性が薄く検証性が乏しい。
吉岡流の他、鞍馬流、中条流などが京八流に源流を持つとされるが、あくまで伝説上の剣術であり、実在が疑問視されている。
「剣術の源流」「始祖が鬼一法眼」という伝承そのものはポピュラーで、現代に至るまでさまざまな文学作品や漫画作品などの設定に用いられている。