内染司 (Naisenshi (Palace Dyeing Office))

内染司(ないせんし)は律令制において宮内省に属する機関の一つである。
和訓は「うちそめもののつかさ」。

職掌

内染司は天皇・皇后に供御する糸・布・織物類の染色をつかさどった。
染色のための官奴婢が配属されていた。
大同 (日本)3年1月20日(808年)に行われた官司の統廃合により、中務省所属の縫殿寮に統合される(『日本後紀』の当該部分は一部失われているが、『官職秘抄』などに記されている)。
延喜式には縫殿寮に内染司の機能を継承したとみられる「御服染作所(ごふくそめつくりどころ)」が設置され、染師の後身と見られる染手6名が配属されている。

職員

正(従六位従六位相当)一名
佑(正八位下相当)一名
令史(少初位下相当)一名
染師二名
使部六名
官人仕丁一名

[English Translation]