古都 (An Ancient Capital)
古都(こと)とは、ある国における古くからの都、または昔に都がおかれていた場所のことである。
日本の場合、多くは京都(平安京)・奈良(平城京)をさす。
また、古代の皇宮所在地として明日香村(飛鳥京)、大阪市(難波京)、神戸市(福原京)なども当然古都と呼ばれるべき都市である。
皇居の所在地を都とする見方に照らせば鎌倉は古都とは言えないが、幕府の所在地が実質的政治の中心だったという歴史から東京のマスコミなどでは鎌倉を古都と称する場合が多い。
加えて、全国政権の所在地ではないが大宰府や平泉町といった古代の主要都市や、中世以降のいわゆる小京都、更には金沢市や松江市など史跡に恵まれた近世の城下町をも「古都」と美称する傾向があり、その定義は必ずしも厳密ではない。
日本内外問わず、古都とされる場所には歴史的建造物などが残されている場合が多いため(慶州市・西安・ナポリ・ヴェネツィアなど)、多くは観光地となっている。
日本の法律上の古都
「古都保存法(古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法)」により、政令で定める市町村」が「古都」とされ、指定地区内の開発制限などが課せられている。
なお、「古都保存法」が指す「古都」とは客観的な視点によるものではなく、あくまでも各都市の自称の「古都」である。
古都保存法が施行されている都市が古都の歴史や景観をもつとは限らない。