大織冠 (Taishokkan (Holder of the grand crown))
大織冠(だいしょくかん、だいしきかん)は、冠位十二階を改訂し、大化の改新で大化3年(647年)制定(施行は648年にされた)、冠位・官位制度の変遷冠位十三階で新たにもうけられた、冠位の最高位。
大化5年(649年)に改正された冠位十九階、天智天皇3年(664年)の冠位二十六階にも引き継がれている。
冠位十二階に組み込まれていなかった、大臣(おおおみ)が身につけていた紫冠が上から5,6番目に置かれ、さらにその上に置かれた冠位の為、朝廷に非常に大きな功績があった功臣のみに送られる冠位であった。
天武天皇14年(685年)の冠位四十八階制によって廃止。
また、藤原鎌足の別名でもある。
天智天皇8年(669年)11月5日 (旧暦)に大織の冠位を貰ったためにこう呼ばれた。
記録上、諸臣の中で大織冠を貰ったのは鎌足だけの様である。
他には、662年に百済王子、余豊璋に織冠を与えたと言う記録が見られるのみである。