天下統一 (Tenka-toitsu (unification of the whole country))
天下統一(てんかとういつ/てんがとういつ)は、主に日本の戦国時代 (日本)から江戸時代初期にかけて、日本全土(琉球と蝦夷の大半を除く)を、自らの支配下に置き日本全土を統一する事を指す。
天下一統。
「天下」とは、天子の統治する地域を指す古代中国の概念で、日本でも古代から用いられた。
中世以降には神国観が広まり、武家政権の正当化する論理となり、最高権力者は「天下人」と呼ばれた。
戦国時代には、織田信長が「天下布武」を掲げて武力による統一事業を推進した。
信長が本能寺の変で倒れると織田家家臣の豊臣秀吉が未完成であった天下統一を継承、成し遂げた。
「天下」の本来の意味では、その支配地域に境界はなかった。
秀吉は1590年に日本を統一すると、92年からは対明出兵(文禄・慶長の役)を実行する。
秀吉の朝鮮出兵は失敗に終わり、徳川将軍家が支配する江戸時代になると、「天下」は日本列島に限る意味で用いられた。