平家納経 (Heike Nokyo)

『平家納経』(へいけのうきょう)は、平安時代に平氏伊勢平氏と平家の繁栄を願い、厳島神社に奉納された経典類の総称。

法華経30巻、阿弥陀経1巻、般若心経1巻、平清盛自筆の願文1巻と、経箱・唐櫃からなる。

経典に施された装飾は絢爛豪華で、平家の繁栄を今に伝えている。
平安時代の装飾経の代表作で、当時の工芸を現代に伝える一級史料である。

経典を筆写したのは平家の一族らで、清盛・平重盛・平頼盛・平教盛など。
それぞれ一巻を分担する形で筆写された。
長寛2年(1164年)に厳島神社に奉納されたが、各巻の奥書を参照すると、全体の完成には仁安 (日本)2年(1167年)までかかったとされる。

現在まで伝えられ、全点が昭和29年(1954年)、国宝に指定された。

現在厳島神社が所蔵しており、レプリカが厳島神社宝物館で公開されている。

[English Translation]