年官 (Nenkan)

年官(ねんかん)とは、日本の古代・中世前期において、皇族及び貴族が保有していた官職推薦権を指す用語。
太上天皇をはじめ皇族、公卿に対して毎年、一定の官職を給与し、給与を受けた者が任官希望者を募り、任料を納めさせる代わりに希望者を申任させる制度である。
一種の封禄としての意味を持ち、平安時代初期に三宮に給与したのにはじまった。
寺社や宮司などに官職を給与した成功 (任官)(じょうごう)と同じく、売官によるものであった。
しかし、次第に同制度は衰退した。

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