殿司 (Tonomo no Tsukasa (Palace Equipment and Upkeep Office))
殿司(とのものつかさ)は、後宮十二司の1つ。
後宮の清掃、輿などの乗り物、灯油・火燭・炭薪などの内部の照明などを掌った。
職員には尚殿(従六位従六位相当)1名・典殿(従八位相当)2名・女孺6名で構成されていた。
平安時代中期以後の後宮の再編と十二司の解体に伴い、主殿寮に吸収されて同署より内侍司に対して派遣される形となり、こうした女官を主殿司あるいは主殿女官と呼ばれた。
主殿司は12世紀前半には定員が9名であったが、後期には12名であったという。