石皿 (Stone plate)

石皿

縄文時代の石器。
本項で詳述。

江戸時代、街道の茶屋などで煮しめ皿などに用いられた陶器や炻器の皿。
石皿 (陶磁器)を参照。
石皿(いしざら)とは、粉砕や製粉作業に使われた大型磨製石器。
すり潰すための石器である磨石と対になり、ドングリなど種実類の製粉など植物加工をはじめ、顔料や土器の材質となる石の粉砕などの用途が考えられている。
また、据付石皿や固定式石皿と呼ばれる住居に備え付けられた石皿もあり、まな板として調理に用いていたと考えられている。

素材は主に安山岩や砂岩など転石や河原石の石核を素材にする場合が多い。
扁平な礫材を楕円形や長方形に整え、中央に浅い窪みが作られる。
定住化の普及した縄文時代全期を通じて出土し、特に早期以降の集落遺跡で多く出土する。

メソアメリカの遺跡で発見される石皿は、特にメタテ(Metate)と呼ばれ、北米の遺跡などでも同じように呼称される。

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