選挙干渉 (Election interference)

選挙干渉(せんきょかんしょう)とは政権保持者が反党勢力を排除するために、不正に選挙に干渉すること。

日本史においては、次のような選挙干渉が良く知られている。

1892年の第2回衆議院議員総選挙において、第1次松方内閣内務大臣品川弥二郎が行ったもの。

1915年の第12回衆議院議員総選挙において、第2次大隈内閣内務大臣大浦兼武が行ったもの。

1928年の第16回衆議院議員総選挙において、田中義一内閣内務大臣鈴木喜三郎が行ったもの。

ただし、これ以外の選挙でも、内務大臣が府県知事や警察幹部の人事を握っていた事を利用して、人事権を盾に地方の官吏や警察を動員して公然・非公然の圧力をかけるケースがあった。
特に政党内閣期にはその弊害が強く、政権交代が起きるたびに予め来るべき選挙に備えて反対党の前政権が任命した知事や警察幹部を更迭して、自党を支持する内務省 (日本)官僚を任命する人事が横行し、こうした人事は「党弊」と呼ばれて非難を浴びた。

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