錦鶏間祗候 (Kinkei no ma shiko)
錦鶏間祗候(きんけいのましこう)は、大日本帝国憲法下の宮中に於ける資格の一。
華族や官吏で功労があった者を優遇するのが目的。
麝香間祗候の次に位置する。
江戸時代の朝廷内にあった伺候衆の流れを汲む。
勅任官待遇(宮中席次第26位)。
実際の運用にあたっては5年以上勅任官の職にあった者から選ばれる。
錦鶏間とは本来は京都御所内の部屋の一つ、御学問之間のこと。
主な任官者
宍戸たまき 子爵・元老院議官・貴族院議員
岩村通俊 男爵・勲一等旭日大綬章・北海道庁長官・貴族院議員・宮中顧問官
楫取素彦 男爵・勲一等瑞宝章・元老院議官・熊谷県権令・群馬県令
沖守固 男爵・勲一等瑞宝章
伊丹重賢 男爵・元老院議官・勲一等瑞宝章
小畑美稲 男爵・勲一等瑞宝章
千田貞暁 男爵・勲一等瑞宝章
渡辺清 男爵
高崎友愛 男爵・元老院議官・東京府知事・北白川宮別当
武井守正 男爵・鳥取県知事・石川県知事・枢密顧問官
津田真道 男爵・博士 (法学)・元老院議官・衆議院副議長
永山盛輝 男爵・元老院議官
奈良原繁 男爵・日本鉄道会社社長・元老院議官・沖縄県知事・宮中顧問官
西周 (啓蒙家) 男爵・東京師範学校長・元老院議官
原田一道 陸軍少将・勲一等瑞宝章
福原実 男爵・陸軍少将・勲一等瑞宝章
堀江芳介 陸軍少将・元老院議官・衆議院議員
松平正直 男爵・宮城県知事・熊本県知事・内務次官・枢密顧問官
石井忠亮 元老院議官・和歌山県知事
野村素介 正二位勲一等男爵・貴族院議員