黒船 (Kurofune (the Black Ships))

黒船(くろふね)は、大型の西洋式航洋船のことで、語としては江戸時代の前から近世の日本で用いられた。
今日ではこの時代か、より狭く江戸時代末期にかけて日本に来航した船を指す歴史用語として用いられる。
特に1853年、浦賀沖に来航したアメリカ合衆国のマシュー・ペリー率いるアメリカ海軍艦隊の事を指す(黒船来航を参照のこと)。

ペリー艦隊

当時の欧米の船はタールで船体を黒色に塗っていたため、黒船と呼ばれた。
ペリー艦隊には蒸気船が含まれており、しばしば黒船は蒸気船のことだと考えられるが、帆船も黒船である。

現代では資本主義列強の日本に対する圧力や外資進出などこれまでの常識を覆す存在の代名詞的に用いられることがある。

黒船を題材にした映画

黒船(くろふね、原題「THE BARBARIAN AND THE GEISHA(異人と芸者)」)とは、1958年製作のジョン・ヒューストン監督映画の邦題。
幕末の日米交渉を描いた。
主演:ジョン・ウェイン。
日本の京都や奈良でロケが行われた。

その他

大相撲力士のKONISHIKI、プロ野球選手のボブ・ホーナー、グラビアアイドルのリア・ディゾン、演歌歌手のジェロのようにアメリカから来日して日本でブームを巻き起こした人物や、日本市場に参入する外国企業、iPhoneのような海外からの新たな商品なども、安定していた業界を席巻し、また業界の秩序自体にも不可逆の変化をもたらし、時には日本側の強い抵抗を引き起こすことなどから、それぞれの業界の黒船と呼ばれることがある。

[English Translation]