古来風体抄 (Korai Futeisho)

古来風体抄（こらいふうていしょう）は、鎌倉時代初期に成立した歌学書。
初撰本（1197年成立）と再撰本（1201年成立）がある。

初撰本は後白河院の皇女である式子内親王（1149年－1201年）が、公卿で歌人の藤原俊成（1114年－1204年）に依頼して執筆されたものとされる。
再撰本も式子内親王の依頼によるものとみられている。
なお、初撰本と再撰本との間には初撰本を改稿したとみられる撰本が残されている。

万葉集から191首、千載和歌集までの勅撰和歌集から395首（再撰本では398種）を抄出している。
和歌の歴史を述べるとともに、和歌を詠むことは題材の対象の本性を明らかにするということであるとしている。