時範記 (Tokinoriki)
時範記(ときのりき)は、平安時代後期の官人、平時範が記した日記。
右大記、平右記、右大丞記とも。
その逸文から承保2年(1075年)から嘉承3年(1108年)にかけて書かれていたことが確認される。
自筆原本は伝存しない。
宮内庁書陵部に永長2年(1097年)七月条と承徳3年(1099年)正月から三月条、国立歴史民俗博物館に永長元年三七月条など一部写本が伝存する。
宮内庁書陵部所蔵分は、早川庄八と宮崎康充によって「書陵部紀要」14・17・32号に翻刻されている。