藤原興風 (FUJIWARA no Okikaze)

藤原興風(ふじわら の おきかぜ、生没年不詳)は、平安時代の貴族・歌人。
藤原京家の出身、参議藤原浜成の曾孫。
相模国掾藤原道成の子。
正六位・治部省。
三十六歌仙の一。

父と二代続けて相模掾に任ぜられる。
上野国権大掾、上総国権大掾と地方官を歴任し、正六位上・治部少丞に至る。
官位は低かったが『古今和歌集』の時代における代表的な歌人で、「寛平后宮歌合」・「亭子院歌合」などの歌合への参加も多く見られる。
『古今和歌集』以下の勅撰和歌集に42首が入集。
家集に『興風集』がある。
管弦にも秀でていたとされる。

小倉百人一首
34番 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに(「古今和歌集」雑上909)

[English Translation]