藤氏家伝 (Toshi Kaden)
藤氏家伝(藤氏家傳・ とうしかでん)は天平宝字四年(760年)に成立した。
古代から藤原氏に代々伝えられてきた、藤原氏初期の歴史が記された伝記であり、上・下とある。
省略して家伝ともいう。
日本書紀や続日本紀には無い歴史が記述されている。
家伝上(「大織冠伝」)の著・編者は恵美押勝であり、藤原鎌足と定恵と藤原史(藤原不比等)の伝記を記したものである。
ただし、藤原不比等の条は現存しない。
家伝下(「武智麻呂伝」)の著・編者は僧延慶 (僧)であり、藤原武智麻呂の伝記を記したものである。