人情本 (Ninjobon (works of sentimental fiction in the Edo period))

人情本(にんじょうぼん)とは、江戸時代の戯作文芸の一種で、退廃的な恋愛や風俗を中心に描いたもの。

洒落本を前身に19世紀初頭頃から書かれるようになった。
為永春水の『春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)』や『春告鳥』などに代表される。
天保の改革によって特に好色画本が禁圧され、為永春水らが罪に問われるなど戯作者・版元に圧力が加えられると、人情本は衰退し、その穴を埋めるように合巻の刊行点数が増大した。

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