大中臣輔親 (ONAKATOMI no Sukechika)

大中臣輔親（おおなかとみのすけちか、天暦8年（954年） - 長暦2年6月2日 (旧暦)（1038年7月6日））は、平安時代中期の歌人。
父は大中臣能宣。
母は藤原清兼女。
娘に女流歌人伊勢大輔がいる。
中古三十六歌仙の一人。

寛和2年（986年）文章生となり、その後正三位神祇伯に至り、祭主となる。
大中臣氏重代の歌人で、三条天皇・後一条天皇・後朱雀天皇の大嘗祭（だいじょうえ）和歌を詠進。
また屏風歌の制作や歌合でも活躍した。
妻の蔵命婦は藤原道長の三男・藤原教通の乳母である。
輔親も同様に乳母父として仕えた。
その縁で、娘の伊勢大輔が藤原彰子に仕えることになったと思われる。
(蔵命婦が伊勢大輔の母親であるかどうかは不明である)

「拾遺和歌集」以下の勅撰和歌集に入集。
家集に「輔親卿集」がある。