歌経標式 (Kakyo Hyoshiki (the oldest extant Kagakusho [a book on the study of waka poems] by FUJIWARA no Hamanari))

歌経標式(かきょうひょうしき)は、藤原浜成が著した、現存最古の歌学書。

成立年代

序文には宝亀三(772)年五月七日の、跋文には同月二十五日の日付がある。
序文から光仁天皇に奉られたものであることがわかる。

内容

中国の詩学を下にして、それを歌に応用し歌とはどのようにあるべきかを論じたもの。
ただ、言語上に根本的な相違を有する中国語、そこから生まれた漢詩の理論を、日本語、更には歌に援用したために、そこには”無理”が生じることとなる。
結果、現在では文学史上の存在意義は認められるが、後の和歌(実作)に対する価値は低いと言わざるを得ない。
だが、一方でそのような”無理”を抱えながら、何故当時かようなものが著されたのかは、考えられる必要があろう。

[English Translation]