紀時文 (KI no Tokibumi)
紀 時文(き の ときぶみ、延喜22年(922年)? - 長徳2年(996年)?)は、平安時代中期の歌人。
父は三十六歌仙の一人紀貫之。
生年は928年とする説もある。
951年(天暦5年)梨壺の五人の一人に選ばれ、『万葉集』の訓読、『後撰和歌集』の撰集にあたった。
極官は従五位上内蔵寮。
書には秀でていたが、和歌の力量には乏しかったようである。
『勅撰和歌集』には『後撰和歌集』以下の勅撰集に5首が入集されているにすぎず、家集も伝わっていない。
恵慶・清原元輔・源順・大中臣能宣などの歌人と交流があった。