葦原中国 (Ashihara no nakatsukuni (葦原中国))

葦原中国(葦原中國 あしはらのなかつくに)とは、日本神話において、高天原と黄泉の間にあるとされる世界、すなわち日本の国土のことである。
豊葦原中国(豐葦原中國 とよあしはらのなかつくに)とも呼ばれ、単に中津国(中つ国)とも言う。

神の住む天上世界である高天原と対比して、人間の住む日本の国土を指すと考えられる。

ただし神話を歴史的事実の反映として解釈したいという要求から、在家の愛好家により以下のように解釈されることもあるが、いずれも学界で取り上げられたものではない。

出雲国地方そのものを葦原中国とする説。
またそれを拡張した島根、鳥取、広島、岡山、山口県を纏めて指す中国地方の語源と位置付ける説。
また、神武東征以前の大和も出雲勢力の行政地であったため葦原中国とよばれているため、非出雲勢力が出雲勢力の行政地を指した言葉との解釈がある。

ヤマト王権の東遷と成立を以て、高天原を旧勢力圏であった九州地方、葦原中国を畿内であるとする説。

広海、後の大和盆地の平野部、三輪山近辺を葦原瑞穂国と定め、現在の橿原あたりを葦原中国(あしわらのなかつくに)としたという解釈。

文字通り、中津=大分県中津市という説

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