軽み (Karumi)

軽み(かるみ)は、松尾芭蕉の創始した蕉風俳諧の理念の一つである。

概要

作者が仏教的修行を積み、それにより本質的に確立されたさびの境地をさらに高次化し、対象を飄然と率直に表現しようとする詩情を言う。

換言すれば、作者が感情移入やテレパシーを介し、自然風物や身辺の対象に入り込んで、その本質に触れたことにより得たものが、そのまま句として表出するような表現技法である。

当時としては画期的な手法であり、自然風物などの対象に移入する過程における荊棘を克服し、自らの詩的表現能力や心霊的意思疎通能力を高める意味もあり、文学的にも心霊学的にも興味深いものだと考えられる。

[English Translation]