五条局 (Gojo no Tsubone)

五条局(ごじょうのつぼね、?-建久4年5月13日 (旧暦)(1193年6月13日))は、平安時代後期の女房・歌人。
若狭国国司藤原親忠の娘。
母は伯耆局。
実名は不詳、女房名は加賀(かが)。
美福門院(藤原得子)に仕えていたことから美福門院加賀(びふくもんいんのかが)とも呼ばれる。
また、著名な歌人である藤原定家の生母であることから藤原定家母とも呼ばれる。

母が美福門院の乳母であったことから、若い頃より美福門院に仕える。
後にその娘である八条院に仕えて五条局と呼ばれた。

当初、藤原為経の妻となり藤原隆信を生むが、夫の出家の際に離縁となった。
後に隆信を連れて藤原俊成と再婚、藤原成家・定家兄弟を初め多くの娘を儲けた。
『新古今和歌集』・『新勅撰和歌集』にそれぞれ1首ずつ採録されている。
その他、『新古今和歌集』には彼女の死の年の秋に定家が詠んだ母の死を嘆く歌が採録されている。

[English Translation]